エレクトーンのデータはどうやって保存されてる?

エレクトーンのソングデータ(レジストレーションデータや演奏データ)はどのように保存されているのか。実際にパソコンで直接見てみよう。

注意事項

プロテクトソングは、コンピューター上で操作を行うと利用できなくなる可能性があります。この記事の操作を行う場合は、プロテクトソングの入っていないUSBメモリーの使用を勧めます。

プロテクトソングについての詳細は、エレクトーンの取扱説明書に詳しく記されています。

操作

用意するもの

  • USBメモリー
  • エレクトーン
  • パソコン

操作の内容

  1. USBをエレクトーンに挿入する
  2. MDRで適当に演奏を録音する
  3. 録音したソングを適当な名前に改名する
  4. USBをエレクトーンから取り外し、パソコンに挿入する
  5. パソコンのエクスプローラーでUSBを開く
  6. 中身を見る

実際に見てみよう

下図のようなファイル構成になっている(図の例は6つのソングデータが入っている)。

エレクトーンのソングデータが保存されたUSBをパソコンのエクスプローラーで開いている
ソングが保存されたUSBの中身の例

さらに"SONG_001"のフォルダを開いてみると下図のようになっている。

エレクトーンのソングデータが保存されたUSBをパソコンのエクスプローラーで開いている
SONG_xxxの中身の例

説明

  • ELS_SONG.NAM
    ソングの管理ファイル。ソングの名前や、ソングに関連するデータ(レジストレーションデータや演奏データ)を指定している。
  • S001:SONGNAME = 適当につけた名前
    S001:FOLDER = SONG_xxx
    S001:SECURITY = OFF
    S001:MODEL = ELS-01C
    S001:PART_UK = PLAY
    S001:PART_LK = PLAY
    S001:PART_PK = PLAY
    S001:PART_LEAD = OFF
    S001:PART_KBP = OFF
    S001:PART_CTRL = OFF
    S001:PART_XG = PLAY
    S001:MIDFILE = MDR_xxx.MID
    S001:BLKFILE_001 = REG_xxx.B00
  • MDR_xxx.MID
    演奏データ。ただのMIDIファイルなのでパソコンでも再生自体は可能だが、MIDIメッセージがELモードで書かれているので、期待するような再生はできない。
    MIDI編集ソフトがあれば、自身で変更が可能。
  • REG_xxx.B00
    レジストレーションなどのデータ。ボイスの設定やリズムシーケンスなど、ソングデータの核になっている。
    自身で編集がほぼ不可能(バイナリエディタを使ってスタイルの抽出はできるらしい)。